
こんにちは。非営利型株式会社andna(アンドナ)の野村です。
アンドナは、福祉の中にある人・経験・活動・表現・アイデアを活かして、企業や学校、地域、社会が抱える課題の解決に取り組む会社です。
「福祉の会社」と聞くと、障がいのある人に福祉サービスを提供したり、困りごとを支援したりする会社を思い浮かべるかもしれません。
アンドナは、福祉サービスを提供する会社ではありません。
私たちが向き合っているのは、
「社員同士のコミュニケーションをもっとよくしたい」
「子どもたちに、多様性について体験しながら学んでほしい」
「企業として地域とのつながりをつくりたい」
「社員も参加できるCSRや社会貢献を考えたい」
「オフィスやホテル、施設に、独自の魅力をつくりたい」
といった、企業・学校・地域・社会の側にある課題です。
その解決方法を考えるときに、アンドナが得意としているのが、
「福祉にあるものを活かせないだろうか?」という発想です。
福祉の中には、まだ社会で十分に活かされていない人の力や経験、活動、アート、場所、アイデアがあります。
社会側にある課題と、福祉側にある魅力や強み。
その二つを組み合わせて、今までになかった企画や仕組みをつくる。
それが、アンドナの仕事です。
この記事では、「アンドナって何をしている会社?」という方に向けて、現在の主な取り組みをご紹介します。
アンドナが考える「福祉の良さで社会課題を解決する」とは?
アンドナが大切にしている考え方のひとつに、
「福祉の良さで社会課題を解決する」があります。
ここでいう「福祉の良さ」とは、障がいのある人を特別な存在として捉えることではありません。
一人ひとり違う人と関わってきた経験。
できない理由を探すのではなく、「どうしたらできる?」と考えてきた工夫。
年齢や障がいの有無を越えて一緒に楽しめる活動。
一人ひとりから生まれる自由な表現。
人に合わせて方法を変えながら、みんなで協力していく力。
福祉の現場には、社会のさまざまな場面でも活かせるものがあります。
ただ、それらを「福祉は素晴らしいですよ」と伝えるだけでは、社会の課題は解決しません。
大切なのは、
社会にどんな課題があるのかを知り、そこに福祉の持つものを組み合わせること。
アンドナでは、その間に入り、企画を考え、人をつなぎ、実際に動かせる形まで整えていきます。
福祉の力で、こんな企業・学校・地域の課題を考えます
たとえば、こんな組み合わせがあります。
子どもたちに多様性を体験的に伝えたい
→ 障がいのあるボッチャ選手と一緒に行う「出張ボッチャ」
社員同士のコミュニケーションを活性化したい
→ ボッチャを活用した企業研修・社内交流
CSRや社会貢献を、社員も参加できるものにしたい
→ 福祉施設や障がいのある人と一緒につくる体験型プログラム
企業と地域との接点をつくりたい
→ 福祉・企業・地域が関わる共創プロジェクト
建築現場と地域との関係をよりよくしたい
→ 障がい者アートを活用した「なくなるかべプロジェクト」
ホテルやオフィスに、その場所らしい魅力をつくりたい
→ 障がい者アートのコーディネート
同じ福祉の活動でも、使い方によって解決できる課題は変わります。
アンドナは、決まったサービスを提供するだけではなく、
「その課題なら、福祉と一緒にこんなことができるかもしれない」
と考えるところから仕事が始まります。
アンドナの主な取り組み
1.学校・企業・地域へ出向く「出張ボッチャ」
「出張ボッチャ」は、障がいのあるボッチャ選手が小学校や企業、地域イベントなどへ出向き、参加者の皆さんと一緒にボッチャを楽しむ体験プログラムです。
ボッチャは、年齢や運動経験、障がいの有無にかかわらず、一緒に楽しめるスポーツです。
ボールを投げる。
作戦を考える。
仲間を応援する。
一緒にプレーしているうちに、自然と会話が生まれます。
アンドナの出張ボッチャで大切にしているのは、競技そのものを教えることだけではありません。
ボッチャを使って、普段なかなか出会わない人同士が自然に出会うこと。
そこから、多様性やコミュニケーションについて考える機会をつくります。
小学校・中学校の出前授業として
体育、総合学習、人権学習、福祉教育などで実施できます。
低学年では、まず選手と一緒に楽しむことを中心に。
高学年では、体験に加えて「みんなが楽しめる運動会を考える」などのワークを組み合わせることもできます。
「障がいについて知りましょう」と説明するだけではなく、実際に障がいのある人と出会い、一緒に過ごす。
その体験から生まれる子どもたち自身の「気づき」を大切にしています。
(実施時間の目安:45分~90分)
企業研修・社内交流として
企業では、新入社員研修、CSR研修、ダイバーシティ研修、社内交流、チームビルディングなどに活用できます。
部署や役職を越えてチームをつくり、声を掛け合い、作戦を考える。
普段の仕事とは少し違った関係の中で、一人ひとりの違いやコミュニケーションについて考える機会になります。
知識を一方的に教える研修ではありません。
ボッチャ選手との対話や体験を通じて、一人ひとりが何かに気づき、持ち帰る研修です。
(実施時間の目安:90分)
地域イベント・交流会として
地域のお祭り、スポーツ体験会、生涯学習、市民イベントなどでも実施しています。
子どもから高齢者まで参加しやすく、初めて会った人同士でも一緒に楽しめることがボッチャの魅力です。
世代や立場を越えた地域交流のきっかけとして活用できます。
障がいのある人にも、新しい仕事や役割が生まれる
出張ボッチャでは、障がいのあるボッチャ選手を中心に、審判、進行役、介助スタッフなどがチームで伺います。
選手は、「福祉について知ってもらうために見てもらう人」ではありません。
プレーを披露し、参加者と対戦し、一緒にその場をつくるメンバーです。
学校や企業には、新しい学びや交流が生まれる。
そして選手には、得意なことを活かして社会で活躍する仕事や役割が生まれる。
どちらか一方だけが得をするのではなく、双方に価値が生まれること。
それもアンドナが大切にしていることです。
▶︎ 出張ボッチャの詳しい内容はこちら

2.企業・福祉・大学・地域が一緒につくる「なくなるかべプロジェクト」
「なくなるかべプロジェクト」は、建築現場に設置される仮囲いを、障がいのあるアーティストの作品で彩る取り組みです。
工事現場の仮囲いは、本来、建築現場と地域を隔てるためのものです。
その壁を使って、建設会社と地域の間に新しい接点をつくれないかな?
そこで活かしたのが、障がい者施設で生まれているアートでした!
建設会社には、建築現場があります。
福祉施設には、魅力的な作品とアーティストがいます。
大学やデザイナーには、作品を大きな空間へ展開する力があります。
地域には、その場所を毎日通る人たちがいます。
それぞれが持っているものを組み合わせることで、一社だけではつくれなかった景色が生まれます。
なくなるかべから生まれること
- 建築現場と地域とのコミュニケーションが生まれる
- 障がいのあるアーティストの作品が社会へ出る
- 企業と福祉が一緒に取り組む機会が生まれる
- 企業の地域連携やCSRにつながる
- 大学や学生が実践的に社会と関わる機会になる
- 関わった人同士がお互いの仕事や考え方を知る
- 一社だけでは考えられなかった新しい企画が生まれる
第1弾では、建築会社、福祉施設、大学、アンドナが連携し、京都府向日市の建築現場で実施しました。(2025年)

「なくなるかべプロジェクト」は、建設会社の課題と、福祉にあるアートを組み合わせた一つの事例です。
アンドナでは、完成した企画をそのまま提供するだけではなく、
「自社のこの課題を、福祉と一緒に考えられないだろうか?」
という段階から、企業と一緒に企画を考えます。
「なくなるかべプロジェクト」は、建築会社との共創事例です。
今後は、さまざまな業種の企業と一緒に新しい取り組みを考えていきたいと思っています。
▶なくなるかべプロジェクトの詳細
▶︎ 京都芸術大学「瓜生通信」
▶京都新聞に掲載されました
3.障がい者アートを企業や地域で活かす「アートコーディネート」
福祉施設には、魅力的な作品を生み出すアーティストがたくさんいます。
アンドナでは、障がい者アートを「福祉だから」という理由だけで企業や社会に届けることはしていません。
大切なのは、まず作品そのものの魅力です。
そのうえで、
・オフィスやホテルの空間づくり
・店舗の魅力づくり
・地域とのコミュニケーション
・商品やサービスの企画
・CSRや社会貢献
・人が立ち止まり、会話が始まるきっかけづくり
など、企業や地域側の目的とアートを結びつけます。
アートコーディネートで行うこと
- 空間や目的に合わせた作品の提案
- アーティストや福祉施設との調整
- 展示方法や見せ方の企画
- 作品紹介文・作家紹介文の作成
- パンフレットや展示ツールの企画・制作
- 展示イベントや交流企画
- アートを活用した商品・サービスづくり
- デザイナーや施工会社など専門家との連携
アートを飾ること自体が目的ではありません。
その場所に、どんな価値を生み出せるのか。
そこから一緒に考えます。
企業やホテルに新しい価値が生まれ、その結果として、作品やアーティストにも社会との新しい接点が生まれていきます。
▶︎ 障がい者アートの企業での活用事例はこちら
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4.福祉施設の魅力や強みを、社会で活かせる形にする
アンドナは、企業・学校・地域だけでなく、福祉施設とも一緒に仕事をしています。
社会の課題を福祉と一緒に解決していくためには、まず福祉の中にある価値が整理され、社会に伝わる状態になっていることも大切だからです。
福祉施設には、
「よい活動をしているけれど、うまく伝えられない」
「自分たちの強みが何なのかわからない」
「理念と日々の仕事がつながっていない」
「企業や地域とつながりたいけれど、どう動けばよいかわからない」
「新しいことを始めたいけれど、企画を整理する人がいない」
といった課題があります。
アンドナは、外から何かを持ち込むところから始めるのではありません。
まず、その施設の中にすでにあるものを見つけます。
人の話を聞く。
日々の実践を見る。
大切にしていることを整理する。
まだ言葉になっていない魅力を言葉にする。
そして必要に応じて、広報、採用、企画、企業連携、地域連携などへつなげていきます。
福祉施設と一緒に行っていること
- 施設理念や未来像の整理
- スタッフワークショップ
- ホームページやブログの記事作成
- パンフレットや採用資料の企画・ライティング
- プレスリリースや活動報告の作成
- 新しい企画・プロジェクトの伴走
- 企業・学校・地域との連携
- デザイナーや専門家との協働
福祉施設の魅力をきれいに見せることが目的ではありません。
すでにある魅力や強みを見つけ、それをもっと活かせる状態にする。
その先に、企業・学校・地域との新しい取り組みが生まれることもあります。
▶︎ 福祉施設との伴走事例はこちら
福祉施設の魅力を社会へひらく。「タネまき福祉研究所」のサポート事例
アンドナが福祉施設のみなさんと行っている、広報・採用支援・パンフレット作成・出張ボッチャの事例報告・アート活動・施設運営サポート。タネまき福祉研究所として、現場...
アンドナは「福祉を支援してもらう」ために企業とつなぐ会社ではありません
ここは、アンドナを知っていただくうえで、とても大切なところです。
福祉と企業をつなぐというと、
「企業に福祉を応援してもらう」
「企業から寄付をしてもらう」
「CSRとして福祉施設を支援してもらう」
という関係を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、そのような関わりも大切です。
でも、アンドナがつくりたいのは、それだけではありません。
企業にも課題があります。
学校にも課題があります。
地域にも課題があります。
そして福祉には、その課題を解決するために活かせる人や経験、活動、表現があります。
だから、「福祉を助けてもらう」のではなく、
「福祉と一緒に社会の課題を解決する」。
そんな関係を増やしていきたいと考えています。
福祉と社会を「つなぐ」のは、目的ではなく手段です
アンドナはこれまで、「福祉と社会を楽しくつなぐ会社」とお伝えしてきました。
この考えは、今も変わっていません。
ただ、つなぐこと自体がゴールではありません。
福祉と企業をつないで、何をするのか。
福祉と学校をつないで、何を変えるのか。
福祉と地域をつないで、どんな価値を生み出すのか。
そこまで考えて、初めて「つなぐ」意味が生まれます。
アンドナが目指しているのは、福祉の中にある良さと、社会にある課題をつなぎ、新しい解決方法をつくること。
出張ボッチャも、なくなるかべも、障がい者アートも、そのための方法のひとつです。
こんな企業・学校・地域の課題をご相談ください
企業・団体のみなさま
- 社員同士のコミュニケーションを活性化したい
- 新入社員研修やダイバーシティ研修を考えている
- 社員参加型のCSR活動を探している
- 地域とのつながりをつくりたい
- 自社らしい社会貢献活動を考えたい
- 福祉施設と共創してみたい
- 障がい者アートをオフィスやホテル、店舗などで活用したい
- 社会課題に関わる新しい企画を考えたい
学校・教育関係者のみなさま
- 子どもたちに多様性について体験的に学んでほしい
- 福祉教育や人権学習の出前授業を探している
- 障がいのある人と自然に出会う機会をつくりたい
- 総合学習で社会とつながる体験を取り入れたい
- PTAや地域交流の企画を探している
自治体・地域のみなさま
- 世代や立場を越えて交流できる地域イベントをつくりたい
- 福祉施設と地域との接点を増やしたい
- 企業・学校・福祉が一緒に取り組める企画を考えたい
- 地域課題を新しい組み合わせで解決したい
福祉施設のみなさま
- 自分たちの魅力や強みを整理したい
- よい実践を社会に伝えたい
- 企業・学校・地域との接点をつくりたい
- 施設の中にあるものを、もっと社会で活かしたい
- 新しい取り組みを一緒に考えてほしい
「この課題、福祉と一緒にできないかな?」から始めます
アンドナに、すべての社会課題に対する答えがあるわけではありません。
でも、
「社員がもっと自然に交流できる場をつくりたい」
「子どもたちにこんな経験をしてほしい」
「地域と何か一緒にできないだろうか」
「自社らしい社会貢献を考えたい」
「今までとは違う方法で、この課題を考えてみたい」
そんな話を伺ったとき、
「福祉にあるものを組み合わせたら、何かできないだろうか?」と考えることができます。
社会にある課題を見つける。
福祉にある魅力や強みを見つける。
その二つをつなぎ、企画にし、いろいろな人と一緒に形にしていく。
そして、企業や学校、地域に新しい価値が生まれ、その結果として、障がいのある人にも新しい仕事や役割、出会いが生まれる。
福祉の良さで、社会課題を解決する。
そのために、福祉と社会を楽しくつないでいく。
それが、アンドナです。
「こんな課題でも相談できる?」という段階から、お気軽にお声かけください。
最終更新:2026年8月



