福祉施設の魅力を社会へひらく。「タネまき福祉研究所」のサポート事例
アンドナの新しい取り組み「タネまき福祉研究所」。福祉現場の魅力を言葉にし、社会へ届けるこの場所で、実際に私たちがどのようなサポートを行っているのか。
今回は、いくつかの具体的な事例をご紹介します。
福祉施設のサポート事例
① 採用支援とパンフレット作成|ノーサイドさんの事例
現在、タネまき福祉研究所の取り組みの一つとして、ノーサイドさんの採用支援やパンフレット作成に関わっています。
福祉施設の採用というと、求人票を出したり、勤務条件を整えたりすることをイメージしがちですが、本当に伝えるべきは条件だけではありません。
「どんな想いで利用者さんと関わっているのか」
「この施設で働くことに、どんな意味があるのか」
そうした「温度感」が伝わってはじめて、求職者は働くイメージを持つことができます。
私たちは、ただ情報を並べるのではなく、その施設らしさや働く人の関係性が伝わるパンフレットを作成し、短期・長期的な採用の仕組みづくりをサポートしています。
また、作成の過程でスタッフ自身が「自分たちの仕事にはこんな価値があるんだ」と再確認できることも、この取り組みの大きな意味だと思っています。
この採用サポートでは、今後もいろいろな面白い取り組みを考えていきます。



② 出張ボッチャの事例報告から施設見学・個別相談へ
アンドナでは、ノーサイド・ジェッツの皆さんと一緒に「出張ボッチャ」を行っています。
これは単なるイベントではなく、生活介護施設の利用者さんが社会の中で役割を持つ大切な機会です。
私たちはこの実践を、福祉関係者に向けて事例報告する企画も行っています。
「なぜ生活介護でボッチャなのか」「どう仕事につながっているのか」を共有し、ただ話を聞いて終わるのではなく、実際の施設見学へつなげ、参加者が「自分たちの施設でも何ができるか」を考える流れをつくっています。
現場の良い取り組みを、現場の中だけに置いておくのはもったいない。事例として共有し、学び合い、次の実践につなげていく導線づくりを行っています。
事例報告→施設見学→それぞれの施設の個別相談
伴走しながら作っていきます!
そして、この「事例報告」はボッチャだけではなく、アート活動のお話など、これからコンテンツを増やしていきます。

③ 福祉施設のアート活動を社会とつなぐ「なくなるかべプロジェクト」
福祉施設の中からは、自由で力強く、見る人の心を動かす素晴らしいアート作品が日々生まれています。でも、それが施設の中だけで完結してしまうことも少なくありません。
そこで私たちは「なくなるかべプロジェクト」などを通して、アート作品を施設の外へひらくお手伝いをしています。
作品を街の仮囲いに展示し、地域や企業の人に見てもらい、会話が生まれる。
アート活動を「作品づくり」で終わらせず、社会との新しい関係が始まるきっかけ(装置)として企画・運用しています。



「なくなるかべプロジェクト」の取り組みの詳細はこちらから
https://andna.co.jp/blog/category/art_pj
\メディアにも取り上げられています/
京都芸術大学「瓜生通信」で紹介されました!
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1425

京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1578500

④施設運営を支える「リコラのミライ地図」
広報や採用だけでなく、施設運営の深い部分のサポートも行っています。
奈良市の重症心身障がい児デイサービス「Ricora(リコラ)」さんでは、施設のこれからを考える時間「リコラのミライ」を毎月実施しています。
さらにこの5月からは、新たに「リコラのミライ地図」という取り組みが始まりました。
リコラでは、この春、理学療法士が施設長を務める、楽しく体を動かせる新施設「ヒーロー」が誕生しました。
「リコラのミライ地図」では、リコラとヒーローそれぞれのこれからを描きながら、スタッフ一人ひとりの目標や役割を整理していきます。
施設の未来を誰か一人が決めるのではなく、現場の皆さんと一緒に描いていく。
そんな運営サポートも、タネまき福祉研究所の大切な仕事です。
現場に入り、一緒に考えることから
一つひとつの取り組みは違っていても、根っこにある想いは同じです。
アンドナが大切にしているのは、外側から一方的に企画を作ることではなく、現場に入り、皆さんと一緒に日々の活動や課題、伝えたい価値を整理していくことです。
福祉の現場にある良さを、もっと社会へ。
そして、社会とつながることで、福祉の現場がもっと元気になるように。
アンドナはこれからも、福祉施設の皆さんと一緒に、小さなタネをまき続けていきます。


