【先生向け】つまみ食いOK!「出張ボッチャ」をもっと楽しむ活用レシピ(低学年編)

こんにちは アンドナの野村です。
いつもアンドナの「出張ボッチャ」に関心を寄せていただき、ありがとうございます。
選手たちが学校へ伺う時間は、それだけでも体育館に歓声が響く、とても楽しい体験です。
でも、せっかく選手たちと出会う特別な時間。
学校での日々の学びの中で、もう少しだけこの体験を活かしていただける方法があるかもしれないと思い、低学年向けの「活用レシピ」を考えてみました。
先生方は、子どもたちのことを誰よりも知っている教育のプロフェッショナルです。
だからこそ、ここで紹介するものは「こうしてくださいね」というマニュアルではありません。
「こんな使い方もあるんだな」
「あ、これなら今のクラスにぴったりかも」
そんな風に思えるものがあれば、自由に“つまみ食い”していただけたら嬉しいです。
出張ボッチャの前に5分だけ問いかけてみる。終わったあとに少し話してみる。
そこから別の授業につなげてみる……全部をやる必要はまったくありません。
クラスの雰囲気に合わせて、おいしいところだけ使ってくださいね。
🍳 活用レシピ1:事前授業
「みんなが楽しめるって、どんなこと?」
【この時間の味わい(ねらい)】
ボッチャを体験する前に、「人によって得意・不得意ややり方が違う」ということにふんわりと気づく。
【先生のスパイス(問いかけ例)】
「みんなで遊ぶとき、どうしたら全員が楽しく遊べるかな?」
「走るのが速い人と、ゆっくりな人が一緒に遊ぶにはどうしたらいい?」
「ボールを投げるのが苦手な人も、一緒に楽しむには?」
【子どもたちから出てきそうな声】
「ルールを変える!」「ちょっと待ってあげる」「チームにする」「道具を変える」などなど。
【まとめのひとこと例】
「同じやり方じゃなくても、みんなが楽しめる方法はいろいろありそうだね!」
💡 アンドナからのワンポイント
ここでは「障がい」という言葉を無理に出さなくて大丈夫です。
まずは、自分たちの身近な遊びから「人によってやり方が違ってもいいんだ」という感覚を持ってもらえたら大成功です。
🍳 活用レシピ2:事前授業
「どんな選手が来ると思う?」
【この時間の味わい(ねらい)】
実際に出会う前に、自分がどんなイメージを持っているかを知る。
【先生のスパイス(問いかけ例)】
「今度、ボッチャの選手が学校に来ます。どんな人たちだと思う?」
「毎日どれくらい練習していると思う?」
「何年くらいボッチャをしていると思う?」
「ボッチャはどんなスポーツだと思う?」
【やり方】
黒板に子どもたちの意見をどんどん書いておきます。
(強そう、スポーツが得意そう、いっぱい練習してそう、優しそう…など)
💡 アンドナからのワンポイント
この段階では、子どもの答えを正したり、「実は障がいのある選手なんだよ」と詳しく説明しすぎなくても大丈夫。
実際に会ってから「思っていたのと同じだった?」「違ったところはあった?」と振り返るための大切な材料になります。
🍳 活用レシピ3:出張ボッチャ当日
「どんな工夫があるかな?」
【この時間の味わい(ねらい)】
「できる・できない」ではなく、「どうやってやっているのか」に注目する。
【当日の見てほしいポイント】
授業のスタート時に、私たちアンドナから子どもたちへ「今日は、選手がどんな『工夫』をしているかも見つけてみてね」と声をかけます。
先生方もぜひ、子どもたちと一緒にこんなところに注目してみてください!
・どうやってボールを投げている?
・どんな道具を使っている?
・自分たちと同じところ、違うところはどこ?
💡 アンドナとノーサイド・ジェッツからのワンポイント
当日は私たちアンドナが進行します。
「障がいがあるのにすごいね」という見方だけにならず、「どうしたらできるかを工夫している」というポジティブな部分に自然と目が向くように声をかけていきます。
でも、当日はあくまで「一緒に楽しむこと」が一番!
観察の時間になりすぎず、まずは「楽しかったー!」という気持ちがしっかり残るような時間にしたいと思っています。
先生方もぜひ、一緒になって思いっきり楽しんでくださいね。
🍳 活用レシピ4:事後授業
「いちばんびっくりしたことは?」
【この時間の味わい(ねらい)】
体験を自分の言葉にして、新しい気づきにする。
【先生のスパイス(問いかけ例)】
「今日いちばんびっくりしたことは?」
「会う前に思っていたのと、違ったことはあった?」
「選手はどんな工夫をしていたかな?」
💡 アンドナからのワンポイント
同じ体験をしても、感じたことは一人ひとり違います。
友達の意見を聞くことで、「あ、そんなところを見ていたんだ!」という新しい発見が生まれます。
🍳 活用レシピ5:事後授業
「学校の中の工夫を探してみよう」
【この時間の味わい(ねらい)】
ボッチャで見た「工夫」を、自分たちの生活へつなげる。
【活動例】
学校の中を歩いて、「みんなが使いやすいように工夫されているもの」を探します。
(スロープ、手すり、大きな文字、分かりやすいマークなど)
【先生のスパイス(問いかけ例)】
「これは、誰のための工夫かな?」
「もしこれがなかったら、困る人はいる?」
「これは誰が考えてくれたのかな?」
💡 アンドナからのワンポイント
「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という難しい言葉を覚えることよりも、「誰かが困らないように工夫されているものがあるんだな」と気づくことが大切ですね。
「こんな工夫があればいいね」など、子どもたちからアイデアが出ると素敵な学びになります。
🍳 活用レシピ6:発展授業
「自分たちの遊びを変えてみよう」
【この時間の味わい(ねらい)】
出張ボッチャで感じた「工夫すれば一緒にできる!」を、自分たちで実践する。
【お題例】
「走るのが苦手な人も一緒に楽しめる鬼ごっこを考えてみよう」
「ボールを投げるのが苦手な人も一緒にできるドッジボールを考えてみよう」
💡 アンドナからのワンポイント
ルールを変えたり、新しい役割をつくったり。みんなで考えたら、実際に遊んでみましょう!
「やってみてどうだった?」「もっと変えた方がいいところは?」 この「考える → やってみる → また考える」の繰り返しが、一番の学びになります。
最後に:一緒に考えていきましょう
今回のレシピは、出張ボッチャを申し込んでいただかなくても、日々の授業づくりのアイデアとして自由に使っていただけたら嬉しいです!
そして、出張ボッチャをお申し込みいただいた学校の先生方。
もし、子どもたちへの伝え方や、障がいについての表現で迷うことがあれば、いつでも気軽に私たちに聞いてください。
「事前にこんな話をしようと思っているけれど、どうかな?」 そんなちょっとしたご相談で大歓迎です。
私たちも、最初から何でも正解を知っているわけではありません。
でも、これまで障がいのある人たちと一緒に活動してきた経験から、先生方と一緒に「あーでもない、こーでもない」と考えることはできます。
子どもたちの学びや、福祉が抱える課題。
それを学校や先生、福祉施設の中だけで抱えるのではなく、地域や企業、いろいろな人が「自分にできること」で少しずつ関われたらいいなと思っています。
出張ボッチャも、そんな「社会とのつながり」の一つになれたら嬉しいです。
せっかく一緒に過ごす時間。
「楽しかった!」のその先に、もう一つ何かが心に残ったら。
このレシピが、その小さなきっかけになれば嬉しく思います。
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