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【仕事】京都芸大×ノーサイド×稲継工務店 ~稲継工務店 山中社長へインタビュー~

異なる業界が交わることで生まれる新たな可能性

建築と福祉と芸大生、異なる業界が交わることで見えてきた新たな可能性――仮囲いをアートで彩るこのプロジェクトは、多様な関係者が集い、共に作り上げることで独自の価値を創出しました。発表会を経て見えたのは、作品の背景や想いが深く共有されることで、単なるデザインが「物語」を持ち、関わった人々の温度感が高まる瞬間。新たな価値を感じるプロジェクトを作り出した、稲継工務店の山中社長にその想いを語っていただきました。

課題の発表会を終えての感想

多くの関係者が関わることが大きな価値を生み出す
最初にこのプロジェクトの進め方を考えていたときに、仮囲いにアートをただ飾るだけでなく、より価値を感じられるものにしたいと考えていました。発表会に参加して、建築会社、障がい者アーティスト、京都芸大の学生や先生、アンドナさんなど、多くの関係者が絡み合うことで、大きな価値を生み出す可能性を秘めたプロジェクトになったと感じています。
今までは、障がい者アーティストの作品に対して、カッコイイ絵だなとか独創的な絵だなとの感想だけだったのが、このプロジェクトを通じ、作品の背景や想いを直接聞くことや、彼らの生活を知ることで、私の中で作品に深みが増したのです。そして、その作品を芸大生のみなさんが、障がい者の想いや建築業界の課題、仮囲いのある地域のことを真剣に考えてくれたことで、深いストーリーを感じるオリジナリティーのある作品になったと思います。

稲継工務店での反応

作品のストーリーを知ることで高まる温度感
このプロジェクトに取り組む前の社内の空気は、「どのようなことになるのかは分からないが、とりあえずやってみよう」というものでした。その後、発表された作品を社内で共有すると、パズルをデザインに取り入れた作品や、水をかけると作品が浮き上がるというアイデアなど、学生さんの柔軟な面白いアイデアに、社内での期待が膨らんでいくのを感じました。そして、完成したデザインを見るだけではなく、その作品を作るに至った想いや過程をもっと聞かせて欲しいとの声まで上がったのです。最初の温度感から、そこまで興味を持ってもらえる温度感になったことは、嬉しい誤算でした。

障がい福祉と建築のコラボでの気付き

様々な業界と関わっていきたいという想い
障がい福祉業界とは、アンドナの野村さんを通じて触れる機会があったものの、全く異なる業界のため接点はありませんでした。しかし、今回のプロジェクトを通じ感じたことは、勝手にこちらが線引きしていただけで、業界に境界線などないということです。それは、福祉に限らず、他の業界とも同じことではないでしょうか。
様々な可能性を感じることのできた今回のプロジェクト。福祉×建築だけではなく、飲食業や製造業など、業界を掛け算することで新しいものを生み出すことができる可能性を強く感じる経験となりました。

今後の可能性

業界の壁を取り払うことで生まれる新たな可能性
世代や業界という壁を取り払うことで、いろいろな可能性があると感じています。今回は、我々が仮囲いという発表の場を提供しましたが、次回は福祉側が提供する側になってもいいと思います。例えば、車椅子でも生活しやすい家のデザインを利用者さんや家族と考えるなど、福祉側が場を提供することで、お互いの業界を行き来できるのではないでしょうか。様々な業界でそれを行っていくことで、異なる業界や地域をつなげること、そして環境を良くすることなど、大きな可能性を感じています。
関わる人がいればいるほど広がる世界を感じ、今回のプロジェクトを実績として、建築業界、福祉業界、大学などで新たな気付きが生まれる、誰もがつながる事例にしたいと思っています。

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株式会社稲継工務店 代表 山中拓哉
内田洋行グループを経て、家業である不動産開発業を主事業とする株式会社山中商事に入社。プロダクト開発、マーケティング業務、ホテル事業立ち上げ等に従事。
2019年に地域ゼネコンの株式会社稲継工務店をM&Aし、第三者承継でのアトツギ。
Master of Project Design(事業構想修士)
趣味:食の探求 スポーツ観戦(サッカー・バスケ・野球)
好きなマンガ・本・映画:スラムダンク・秘密(東野圭吾)・きっとうまくいく(インド映画)

稲継工務店HP
https://inatsugu.co.jp/
稲継工務店は、ただ建築物を販売するのではなく、お客さまによって違う「それぞれの価値」を提供する企業。
今回のように、多くの人が関わることで世界を広げることを実践しています。その取り組みに、私たち障がい福祉も社会の役に立てるのではないかと、希望を感じさせてくれる会社です。

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プロジェクト詳細
【産学福連携】「障がい者アート×京都芸術大学生×建築会社」建築現場の仮囲いを、地域をつなぐ人気者へ!デザインで社会課題を楽しく解決するプロジェクトの課題発表会実施!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000139354.html

稲継工務店賞 安達杏さん「パズル型アートワーク ~多様な個性で街をつなぐ~」



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