リコラの子どもたちが、近隣の保育園に遊びに行ったよ!
こんにちは
ぷろちゃれ管理人の野村です
今週末ぷろちゃれを行う、奈良市の重症心身障害児童デイサービスRicora(リコラ)で行われた新しい取り組み。
その話を聞き、ちょっと感動しました!
その話の前に
「インクルーシブ教育(保育)」をご存じですか?
これまでは、障がいの有無によって保育室を分けるのが一般的で、障がいのある子どもには特別な施設や支援が必要だと考えられていました。
しかし、2010年に文部科学省によって「インクルーシブ教育理念」の方向性が示され、具体的な改善案が出されたことで、教育現場だけでなく、保育においてもインクルーシブの概念が広がってきているとのこと。
そしてさらに、2013年には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が成立し、その3年後からインクルーシブ教育の導入が推し進められてきました。
しかし、重症心身障がい児たちが、一般の保育園に行くこと、地域の小学校へ行くことはまだまだ壁が高いです。
受け入れ側の設備の問題だけではなく、先生方にも知識や経験が必要となります。保護者の方の考えもあるでしょうし、インクルーシブ保育を進めることは、簡単なことではないと思われます。
リコラさんのお話に戻ります。
リコラでは、施設の掲げる大きな目標の一つとして「福祉以外の人と繋がる」というのがあります。
たくさんの人と繋がることで、子どもたちにもいろいろな経験をして欲しい、少しでも多くの人に障がいのことを知ってもらうことで、リコラの子どもたちが生きやすい社会にしていきたいという想いからです。
そこで、スタッフから出た案です。
「近隣の保育園に、リコラの子どもたちを連れて遊びに行けないでしょうか?」
子どものうちから障がいのある子と接していれば、障がいへの偏見も少なくなるのではとの想いからです。
奈良市役所の保育に関わる方たちへ連絡を取り、なんとか実現できないかと相談をさせていただき、あちこちの部署をまわりまわった結果、「どうぞそちらですすめてくださいー」ということでした💦
ということで、直接近隣の保育園に連絡をして、リコラの子どもたちを連れて遊びに行ってきました。
保育園の子どもたちは最初は、重度の障がいのあるリコラの子たちを怖がっており、中には厳しい言葉を発する子もいたそうです。
しかし、少しの時間一緒に過ごしているだけで、一緒に遊ぶようになり、遊ぶ中で気遣いのできる子まで!大人が思うよりも子どもは柔軟です。
スタッフの「障がいのある子どものことを、地域の子どもにも知って欲しい」との想いから始まったこの企画。短い時間でしたが、子どもたちにとってもいい経験となり、大人にとってもいい経験となりました。
保育の現場からのチャレンジです。
まずは、やってみることでたくさんの気付きや学びに繋がると感じる出来事でした。
何かを変えていくには、いろいろな立場の人がそれぞれのできることから始めてみることが大切ですね。
Ricora(リコラ)では、これからもこの取り組みを続けていきます。
次回は同行させていただく予定!
楽しみです♪
写真はこちらからご覧いただけます
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まずは、障がいのある人のことを知ってもらうところから。
「ぷろちゃれ」もそこから始めています。
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