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母の日によせて

2024.05.02

こんにちは ぷろちゃれ管理人の野村です。

神様がたった一度だけ
この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら
そんな日が本当に来るような気がした


~星野富弘『ぺんぺん草』~
https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/index.html

星野富弘さんが78歳でお亡くなりになりました。
中学校の体育教師だった星野さんは、1970年クラブ活動指導中に頸髄損傷という大怪我をして、首から下の自由を失いました。その後、口に筆をくわえて、詩や絵を描き発表されるように。
若い方は知らないかもしれませんが、私と同世代の方は、一度は詩を目にしたことがあるのでは。

『ぺんぺん草』は、いつ読んでも涙が出てきます。
この詩を目にすると、親を大切にしなければと改めて思うのです。

そして、もう一つ親子の愛を感じる手紙のご紹介
野口英世の母(シカ)の手紙も泣けます…。

「はやくきてくたされ はやくきてくたされ いしよのたのみてありまする」
(早く帰って来てください。早く帰って来てください。一生のお願いです。)


野口英世記念館
https://www.noguchihideyo.or.jp/about/exhi05.html

アメリカで研究をしていた野口英世へ宛てた手紙。
シカは、45歳のとき、産婆になるために文字を学びます。英世はお母さんが文字を書けることを知らなかったそうです。この手紙を受け取った3年後に、英世は日本へ一時帰国し15年ぶりの再会を果たします。

伝記にもありますが、英世は1歳のとき、母が目を離したすきに囲炉裏に落ち、左手に大やけどを負い、5本の指が癒着してしまいます。そのため、小学校ではいじめにあっていました。
そんな英世に母は言います。
「許しておくれ。やけどをさせてしまったのはわたしのせいだ。辛いだろうがここで勉強をやめてしまったら、せっかくの苦労も何にもならない」
不自由な左手では農業はできないため、何としても学問で身を立たせようとした、母の愛です。
そこから英世は、猛勉強を始めることになります。

シカの手紙を読むと、自分の母のことを考えます。
私の母も田舎の人で、ずーっと真面目に一生懸命仕事をしてきた人。
今では、すっかりおばあちゃんになってしまいました。
親孝行をしたいと思いながらもついつい忙しさで、後回しにしてしまいます。

もうすぐ母の日ですね。
私は母と食事に行きます。
元気で長生きしてください。

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