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【仕事】食事介助で大切にしていることは?

2024.03.27

こんにちは
ぷろちゃれ管理人の野村です

私たちは、普段何気なくご飯を食べていますが、「食べる」ってどういうことなのでしょう。

重度の障がいのある方たちの介助の中で、「食事介助」は大きな役割を占めています。
毎日3食食べる、飲み物を飲む、それを一人ではできない方たちへの介助が「食事介助」です。

ちなみに福祉では「食事介助」のことを「しょっかい」と言い、外出をサポートするヘルパーさんは「食介バサミ」をいつも携帯しています。
これがあれば、器に入ったまま麺類や野菜をチョキチョキと細かく切ることができます。
福祉業界に関わったばかりのころは、「しょっかい」も「しょっかいばさみ」も口頭で言われると何のことやら??分かりませんでした。

そいうえば、「医療的ケア」も施設では「イケア」と短縮して言われており、最初のころに「イケアって何ですか?」と聞いて、スタッフにあきれられたことを思い出しました💦
漢字で書くと分かりますが、口頭では分からないし、それまで聞いたこともない言葉でした。

食事介助に話は戻ります。

一人で食事ができない方への介助を行うのが食事介助です。
障がい福祉施設や高齢者施設では、食事介助を行っています。

重度の障がいのある方への食事介助で大切なことは何だと思いますか?

・食べるための姿勢を整える
・食べやすい形態(ひと口大やペースト状)
・口の開け方、噛み方、飲み込み方などそれぞれの違いに気を付ける
・水分も取りながら行う
・誤嚥に気を付ける

と、技術的なことが浮かんできます。
そして、介助の仕事を覚えるときにはそこから入りがちですが、その前にも大切なことがあります。

重度の障がい児の食事介助で大切にしていること
・飲む食べるは、子どもの健康を維持する基本
・体に障がいのある人の残された機能を大事に守る
・食べる楽しみを感じられるようにする
・子どもは、成長過程にあり機能が伸びる可能性がある

これらを大切にしながら、どのように介助していけばいいのかを考え行うのが、障がい児支援の食事介助です。(もっとあるかもしれません)

すると、気を付けることや考えることがもっともっと増えてきませんか?
ただ安全に完食させるだけの食事介助ではなく、楽しさや喜びを感じる時間を感じるようにすることや、残された機能を向上させるための介助だと思うと、工夫できることはたくさんあります。

私がサポートしているのは、技術的なことではなく、この想いの部分です。
これは、サポートしている対象(障がいや年齢)によって変わります。
そこを、新人さんからベテランさんまで、スタッフのみなさんと一緒に考えています。
各自の想いで突き進むのではなく、介助をするにあたり、想いを共有し、みんなの頭を揃えることが施設では大切なことだと感じています。

介助には、技術的なこと、そして想いの部分両方大切。
それは、食事だけではなく、トイレ、お風呂、送迎、イベントなど、全てに通じると思います。

関わらせていただいている奈良市の施設では、毎月この想いを共有し、みんなで考える時間を持っています。
みなさんと考えたいことはどんどん溢れてきて、時間が足りません😊
介助の仕事はとても奥深いのです。

そして、食事介助で大切なことは技術的なことだけじゃないことを知っていただけると、「ぷろちゃれ」でのチャレンジも食品会社や飲食業だけではなく、ぐーっと広がると思います。
食事を楽しくするためのアイデアは無限ですよね!
みなさまのチャレンジをお待ちしております!

ぷろちゃれとは?
https://andna.co.jp/service/

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