フランス旅行記5 ~モンサンミッシェルの苦い思い出~
こんにちは
ぷろちゃれ管理人の野村です
「フランス旅行記」は、私が2023年3月にフランスに旅行した際の備忘録です。
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今回は、モンサンミッシェルのお話です。
モンサンミッシェルは、パリから車で西へ5時間くらいの西海岸にあるサン・マロ湾上に浮かぶ小島に聳え立つ修道院です。ユネスコの世界遺産にも登録されています。
パリからはバスツアーに参加しました。
5時間かかってやっと到着→4時間散策(自由時間)→5時間かけてパリへ
朝7時エッフェル塔前集合で、22時解散というなかなかハードな日帰りツアー。
到着するのは大きな駐車場で、そこから更に送迎バスに乗り、徒歩でモンサンミッシェルへ。
↑の写真の左側の橋を渡って島へ行きます。
4時間しかないので、ガイドさんのおすすめ通り、まずは頂上の修道院を目指し、降りながらプリプラと散策することにしました。
中を見学した後は、下に降りていきながらプラプラと散策。
おなかも空いたので、レストランに立ち寄ることに。
モンサンミッシェルの名物はオムレツです。テラス席のあるレストランに入りました。
そこでちょっとした事件が…
テラス席は1/3ほどお客さんが座っていました。
メニューを見ながらウエイターさんに声を掛けると「ちょっと待ってー」とのこと。
忙しいのかな?と、待つこと5分。一向にオーダーをとってくれないので、再度同じウエイターさんへ声を掛ける。「ちょっと待ってー」。もうちょっと待ってみる…。
さすがに、出発の時間もあるので、そろそろオーダーしないと間に合わない。
そう思ったとき、柵を隔てて隣接しているレストランの席に座っているアジア人家族が、こちらに向かって手招きをしているのに気づきました。
私かな?と思い、「私?」と聞くと、「うんうん」とうなずき、さらに手招きをします。
その家族に歩み寄ってみると「そっちのレストランのウエイターは、アジア人のオーダーはとらないですよ」と言われました。
その韓国人一家が言うには、自分たちも先ほどまでそっちのレストランにいて、何度もウエイターを呼んだけど、オーダーをとってもらえず、あとから来た白人のオーダーはとっていた。だから隣のレストランへ移った。とのこと。
あー、そういうことなのか!と、悲しいよりも怒りよりも何よりも驚きました。
それまで、この旅行では、アジア人だからとか日本人だからと、何か嫌な思いをしたことはなく、みんないい人たちだなーと、呑気に旅を楽しんでいました。
だからまさか人種差別をされるなんて思ってもみなくて、とにかく驚きました。
教えてくれた韓国人一家にお礼を伝え、時間もなかったためそのレストランを離れました。
思わぬところで、自分はアジア人なんだと実感することに。日本ではできない経験です。
今思い返しても、怒りの気持ちはなく、悲しい気持ちと驚きというか、自分の世間知らずさを痛感した出来事。いつか行ってみたいと憧れていたモンサンミッシェルは、苦い思い出の残る場所となりました。