
こんにちは、アンドナの野村です。
アンドナでは、福祉施設の運営サポートの一環として、スタッフの皆さんと一緒に「施設の理念」を深め、行動につなげていくためのワークを行っています。
世の中には素敵な理念を掲げている企業や施設がたくさんあり、きっとどこも、その言葉を日々の現場にどう落とし込むか、悩みながら努力を重ねておられることと思います。
アンドナがワークをご一緒するときも、だからこそ「言葉をつくって終わり」にはしません。
一番大切にしているのは、その言葉を明日からの「行動」にどう落とし込んでいくかを一緒に考える時間です。
その施設が何を大切にしたいのか。
そのために、明日からどんな関わり方をしていくのか。
そして、迷ったときに何をよりどころに動いていくのか。
そういう根っこの部分を言葉にし、具体的な行動へとつなげていく方法を、みんなで一緒に探していく時間です。
そのため、私は普段の仕事の中で、いろいろな会社や団体の理念を調べることもよくあります。
その中で、「やっぱり素敵だなぁ」といつも心惹かれるのが、サンリオの企業理念です。
たった一言。「みんななかよく」に込められたすごいパワー
それは、「みんななかよく」
初めてこの理念を知ったとき、私は「なんていい言葉なんだろう」と感動しました。
とてもやさしくて、あたたかい言葉。
でも、その中に、組織として大切なことがぎゅっと詰まっているように感じたのです。
「みんななかよく」。 たったこれだけです。
難しい言葉はひとつもありません。
特別な知識がなくても、子どもから大人まで、誰にでもまっすぐに伝わります。
そして何より素晴らしいのは、「じゃあ自分はどうしたらいいのか」が、自然と見えてくること。
誰かを仲間外れにしないこと。
相手の気持ちを想像すること。
争うより、つながる方法を探すこと。
まずは、目の前の人に笑顔で接することから始めよう。
そんなふうに、具体的な行動がすっと浮かんできます。
私は、企業理念や施設の目標って、こういう言葉のほうが強いパワーを持っている気がするのです。
立派な言葉が、現場との距離をつくってしまうこともある
もちろん、立派で難しい言葉の理念が悪いわけでは決してありません。
でも、言葉が立派すぎたり、少し難しすぎたりすると、現場で働く人が「で、今日私は何をすればいいの?」と戸惑ってしまうことがあります。
理念は、言葉があるだけでは意味がありません。
日々の行動につながってこそ、はじめて「理念」になります。
今日の自分の関わり方は、あの理念に沿っているだろうか。
誰かに声をかけるとき、その言葉は理念とつながっているだろうか。
迷ったとき、立ち返る言葉になっているだろうか。
そう考えると、やはり理念は「誰にでもわかりやすくて、何を大切にすればいいのかが自然と伝わる言葉」であることが、とても大事なのだと思います。
福祉の現場で、理念は「迷ったときに戻れる場所」になる
これは、福祉施設でもまったく同じです。
利用者さんにどう関わるのか。
保護者の方とどう向き合うのか。
スタッフ同士で、どんなあたたかいチームをつくっていくのか。
そうした日々の仕事の中で、理念は「迷ったときに戻れる場所」になります。
だからこそ、みんなが理解できること。
共有できること。
そして、すぐに行動に移せること。
そこがとても大切なポイントになります。
施設の皆さんとワークを行うときも、「どんな理念にするか」と同じくらい、「じゃあ、それをどうやって毎日の行動に落とし込むのか」を一緒に考える時間を何よりも大切にしています。
私は、いつも「かっこよさ」よりも「伝わること」、そして「動けること」を大切にしたいなと思っています。
誰にでもわかる言葉。
でも、決して軽くない言葉。
やさしいけれど、しっかりとした行動の根っこになる言葉。
そんな理念があり、それが一人ひとりの行動につながっていくと、施設の中に少しずつ、おだやかでブレない同じ空気が流れ始めます。
誰にでもわかる。でも、いつでも完璧にはできないからこそ
「みんななかよく」は、きっとその代表のような言葉です。
簡単そうに見えるけれど、実はとても深くて、すべての根本になる言葉。
新しい理念を皆さんと一緒に考えていると、つい新しくて印象的なキャッチコピーを探したくなることもあります。
でも、こういうまっすぐな言葉に出会うと、「やっぱり一番大切なのは、こういうことなんだろうな」と、私自身がハッと立ち返る気持ちになります。
誰にでもわかること。
でも、いつでも完璧にできるわけではないこと。
だからこそ、理念として掲げ、みんなで目指していく意味があるんですよね。
この言葉に触れると、アンドナで大切にしている言葉も、声に出して読んでみたくなります。
難しい言葉を探す前に、まずは「本当に大切にしたいことは何だろう?」「明日からどう動こう?」と、みんなでやさしい言葉で問い直してみる。
そんな時間も、きっと素敵な気づきにつながると思います。
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