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【産学福連携】京都芸術大学で「なくなるかべプロジェクト」第2弾が始動|初回授業レポート

稲継工務店 山中社長

こんにちは、アンドナの野村です。

昨日、2026年1月9日。
京都芸術大学にて、「なくなるかべプロジェクト」の第2弾がいよいよスタートしました!

初回となる今回は、
稲継工務店の山中社長
ノーサイド統括の高木さん
そして私、アンドナの野村という順番で
それぞれの視点から、自身の事業について、そしてプロジェクトへの想いをお話させていただきました。

さらに今回も、大阪府八尾市にあるノーサイドさんの施設と教室をオンラインでつなぎ、7名の障がいのあるアーティストたちも授業に参加してくれました!

彼らはただ画面の向こうで見ているだけではありません。
学生さんからの質問に、アーティストたち自身が直接答える場面もあり、まさに「壁」のないリアルなコミュニケーションが生まれていました。

私にとって、そして恐らく参加した全員にとって、本当に学びの多い、濃密な時間となったのではないでしょうか。

オンラインで大学とつながるノーサイドSTUDIO

緊張が熱気に変わる瞬間

授業が始まったばかりの頃は、学生の皆さんの表情にも少し緊張の色が見えていました。
けれど、山中社長、高木さん、私、とバトンがつながり、対話が深まるにつれて、教室の空気はほぐれていきました。

最後の私のプレゼン後には、本当にさまざまな角度からの質問が飛び交いました。

「街で障がいのある方と接したとき、正直『怖い』と感じてしまったことがあるんです」
「自分の家族に障がいがあるのですが……」
「障がいのある子が、地域の学校で学ぶことの課題について」
「『24時間テレビ』のような番組を、どう思いますか?」
「アンドナでの仕事のやりがいや、楽しさはどこにあるのですか?」
「障がい者は特別な人? それとも普通の人? そもそも『普通』って何でしょう?」
「『障がい』『障害』『障碍』……表記の違いにはどんな意味があるのですか?」

どれも、建前ではない、本音の言葉たち。
学生さんからの真っ直ぐな問いに答えることで、私自身の中にある考えや想いも、一つひとつ整理されていく感覚がありました。

そして中には、私にも明確な「答え」が出せないような、深い問いもありました。

問い続けることこそが、福祉の役割

その対話の中で、改めて強く感じたことがあります。

障がい福祉の役割とは、「正解」を教えることではないということ。
むしろ、こういった「答えのない問い」を、社会のみんなを巻き込んで、一緒に考え続けていくこと。

それこそが、本来の役割なのではないかと。
今までは、福祉の中だけでもんもんと「答えのない問い」を、考え続けていたように思います。

そして、アンドナの役割は、その「考える場」を作っていくこと。
どうやったら、もっと多くの人を巻き込めるか?
どうやったら、深刻になりすぎず「楽しく」考えていけるか?
その仕掛けを考え、場をデザインすることこそが、私の使命なのだと再確認しました。

「障がい」についてみんなで考える時間は、きっと、社会にある他のさまざまな課題や、自分とは違う誰かに優しい目を向けることにもつながっていくはずです。

学生の皆さん、そしてノーサイドのアーティストたちと一緒に踏み出した、この第一歩。
これからどんな「かべ」がなくなり、どんな新しい景色が見えてくるのか。
2026年の「なくなるかべプロジェクト」も、どうぞご期待ください!


なくなるかべプロジェクトとは?

建築現場は騒音や安全面から、時に「街の迷惑者」と感じられがち。その仮囲いを「街に楽しさと豊かさを生み出すメディア」として再定義するプロジェクト。
京都芸術大学の学生がノーサイドSTUDIO(重症心身障がい者施設)のアート作品を活用し、建築現場の仮囲いをデザイン。授業の課題として、デザインの力で街の景観に新たな価値をもたらすことに取り組みます!
このプロジェクトは、学生には実践的な学びを、建築業界には新たな価値観の創出を、障がい者アーティストには社会とのつながりを提供し地域全体で楽しめる「産学福連携」の試みです。

【産学福連携】プロジェクト関係者

株式会社稲継工務店(京都府京都市) https://inatsugu.co.jp/
ノーサイドSTUDIO(大阪府八尾市)https://www.instagram.com/noside_labo_club/
株式会社ねき(京都府京都市) https://www.neki.co.jp/
非営利型株式会社andna(大阪府枚方市) https://andna.co.jp/
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/

2024年度に行われた「なくなるかべプロジェクト」 関係者全員集合!
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