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【仕事】未経験が武器になる —— 障がい福祉の現場で活きる「普通の経験」

2025.09.18

こんにちは、アンドナの野村です。
前回は、ノーサイドさんの転職者向けパンフレットをご紹介しました。
未経験で異業種から飛び込んだ方々の声を通して、「福祉の世界に一歩踏み出す勇気」をお伝えしました。

今日はその続編として、「未経験が武器になる」という視点から、障がい福祉の現場で大切なことを考えてみたいと思います。

障がいのある人は「特別な人」ではない

障がい福祉の現場で出会う利用者さんやご家族は、決して特別な人ではありません。
みなさんと同じように、日々の暮らしを楽しみたい、安心して過ごしたいと願う普通の人たちです。
ただ、生活の中で「特別な支援を必要とする障がい」があるというだけ。
だからこそ、その人らしい生活をどう支えるかを一緒に考えることが大切なのです。

重度の障がいがあっても「楽しく遊ぶ」こと

子どもであれば、重度の障がいがあっても「どうすれば楽しく遊べるのか?」を一緒に考えることが支援になります。
遊びは子どもの成長に欠かせません。医療的ケアが必要な子どもたちも、工夫次第で思い切り遊び、笑顔を見せてくれます。

大人であれば「その人らしい生活」を

大人の方であれば、「やりがいや楽しみを持ちながら、その人らしい生活を送るには?」を考えることが支援につながります。
専門的なケアや制度の手続きはもちろん重要ですが、それだけでは暮らしは成り立ちません。
日々を楽しく、豊かに過ごす工夫がとても大切!

普通の人が関わる意味

私のかかわっている重度の身体障がいのある方たちには、体のケアや療育、制度に詳しい専門家は欠かせません。
でも、それだけでは十分ではありません。
普通の生活を送っている普通の人たちが関わることこそが、福祉の豊かさを生む のです。

料理が得意な人と一緒にごはんを作る時間、音楽好きな人と歌うひととき、旅行好きな人とお出かけを計画する楽しさ…。
こうした「普通の経験」が、障がいのある人の生活を広げていきます。

経験が多ければ多いほど、福祉は豊かになる

関わる人の経験が多ければ多いほど、障がいのある人の選択肢や楽しみも広がります。
だからこそ、福祉以外の仕事をした経験や、趣味、人生でのチャレンジはすべて福祉にとって大きな財産なのです。

「未経験だから不安」という気持ちは自然なこと。
でも、未経験こそが現場に新しい風を吹き込む力になる のです。

おわりに

障がい福祉の仕事は、「特別な人」にしかできないものではありません。
利用者さんも家族も普通の人であり、そこに関わる私たちも普通の人。
ただそれぞれの「経験」や「得意なこと」を持ち寄って、必要な支援を形にしていく。
それが、障がい福祉の魅力であり可能性です。

アンドナはこれからも、そんな「普通の人たち」の力を活かしながら、楽しく障がい福祉と社会をつないでいきたいと思います。

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