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【仕事】大切なのは「巻き込み力」。でも、最初に巻き込むべきは誰だろう?

2025.06.29

こんにちは アンドナの野村です。

私がサポートさせていただいている、奈良市の障がい児福祉施設では、月に一度、施設の未来をスタッフみんなで考える大切な時間を設けています。

この取り組みは、施設の「理念」をみんなで共有するために2年前から始めたものです。
ここでのみんなとは、スタッフだけではなく、お客様である利用者さんご家族、そして世の中の人全てです。

施設の理念を掲げるのはスタートです、そこから…

伝える:まずは経営者が想いを語る
考える:スタッフ一人ひとりが自分ごととして捉える
理解する:言葉の背景にある想いや価値観を深く知る
行動する:日々の業務で理念を体現する
関係者へ伝える:子どもたちやご家族にも想いを届ける
施設外へ伝える:地域社会へと活動の輪を広げていく

…と、本当に長い長い道のりです。
そしてまた、新しい人が入ったりスタッフの入れ替わりがあったり、「伝える」ことに戻り…と、終わりはないと感じています。

先日も、施設管理者の方と次回のプログラムについて打ち合わせをしていました。
今回のテーマは、「理念を日々の行動にどう繋げていくか」。

そのためには何が必要だろう?と考えていくと、いつもたどり着くのは
「巻き込み力」

利用者さんやそのご家族、共に働く仲間、そして地域の方々…。
施設の理念を実現するためには、本当にたくさんの方々の力が必要です。
一人の力で、一つの施設だけで実現できることは、どうしても限界があります。だからこそ、周りの人たちを巻き込んで、世の中の人を巻き込んで、一緒に進んでいくことが福祉の現場ではとても大切になります。

まずは施設管理者が、施設の理念にスタッフを巻き込んでいく。
そしてスタッフが、利用者さんやご家族、同僚を巻き込んでいく。
それができて初めて、福祉以外の人を巻き込むことができます。

日々、施設の未来のために力を貸してくれているスタッフのみなさん。
そのみなさんに、心から理念に共感してもらい、「ここで働けて楽しい!」と気持ちよく仕事に打ち込んでもらえる環境をつくることは、施設管理者の大切な役割です。

そのために何ができるのか。何をすべきなのか。
これは、管理者と一緒にずーっと考え続けなければいけない、一番大切な宿題。
答えがあるのかないのか、日々考え試し進み続けています。
これは、以前障がい福祉施設で働いていたときからの私のテーマです。

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