【仕事】あなたにとって人生の豊かさとは何ですか?
先日、市民講座の中で「ぷろちゃれ」のことをお話させていただく機会がありました。
私が福祉のお話をするときは、いつも「障がい福祉の仕事ってどんな仕事だと思いますか?」というところから入ります。
身体に障がいがあるとできないことがたくさんあります。
ご飯を食べる
おトイレに行く
お風呂に入る
着替える
このような、一人でできないことをサポートするためにあるのが、障がい福祉サービスです。
でも、福祉の仕事はそれだけではありません。もっと大切なことがあるのです。
重度の障がいがあっても、たくさんのことを経験する。楽しいことも、苦しいことも、悲しいことだって経験する。そして、何かの誰かの役に立つようなやりがいを感じること。そんな人生を送るためのサポートをする。それが障がい福祉の仕事の一番大切な役割だと思っています。
人の人生を豊かにするためのお手伝いをする仕事!
なんて素敵な仕事だと思いませんか?
ここからぷろちゃれの話へと続くのですが、お話を終えた後に質問がありました。
「豊かな人生とは人によって違うと思いますが、野村さんにとっての豊かな人生とは何ですか?」
そのときは、私の大切にしていることや仕事のことなどお伝えしましたが、答えになっていたのかな?とその後も考え続けています。
私にとって豊かな人生とは?
私にとって、豊かな人生のための要素の中の一つは「仕事の充実」です。
そのために、ここ数年はもっとも力を注いでいます。
それは、これから先、仕事をできる時間がもう残り少なくなってきたからです。
私にできること
私の好きなこと
私のやりたいこと
私にしかできないこと
今までずっと「私にできること」を仕事にしてきました。
そして、「私の好きなこと・やりたいこと」を仕事にできたら…と憧れ、そもそもやりたいことってなんだろう?と考えたり、いやいや、そんなことができている人はほんの一握りだから、「私にできること」を頑張ろうと、自分を納得させたり、そんな仕事人生でした。
この「ぷろちゃれ」を始めてからは、障がい福祉の世界と一般社会の両方を知っている私だからこそできることだ!これを頑張っていきたい!と、思い進めてきました。
しかし、人前で話すことも苦手、人をまとめることも苦手、目立つことが苦手
とにかく、誰かの後ろにいると安心するタイプの私です。
ぷろちゃれを始めてからは、苦手なことばかりをしている気がします💦
ようやく「私にしかできないこと」にたどり着いたような気がしていましたが、改めて考えてみると、私だけが動いているのではなく、たくさんの方の力を借りているということに気が付きました。
私一人では何もできなくて、ただひたすら「私にできること」を頑張るだけだということ。
今は、くるっと回って最初に戻った気持ちです。
協力してくださる皆さまに感謝!