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【ぷろちゃれ】障がい福祉の仕事ってどんな仕事?

2023.09.05

「障がい福祉の仕事ってどんな仕事だと思いますか?」
ぷろちゃれのことをお話しする時に、まず最初にお聞きしています。

私の関わってきた障がい福祉は、重症心身障がい児(者)の方たちのサポートです。
彼らの通う通所施設を運営している会社で、会社の管理的なことや裏方のお仕事をしていました。

重症心身障がい児(者)というのは、身体重度と知的重度の障がいが重複している方たちのことです。
その中には、医療的ケアを必要とする方たちもいらっしゃいます。
障がいのある方の中でも最重度の方たちです。

重度の障がいのある方の多くは、日常生活で自分でできないことがたくさんあります。
食事、トイレ、お風呂、着替えなど、誰かのサポートが必要です。

それらをサポートするために福祉サービスがあります。
なので、施設スタッフは、毎日毎日、食事、トイレ、お風呂、着替えのサポートを行います。
大人の方のサポートでは、体力も必要です。
口から食べている物が飛んできたり、よだれも出ます。
おむつ交換では手が汚れることもあります。
きつくて大変なお仕事です。

でも、それだけが障がい福祉のお仕事ではありません。

食事、トイレ、お風呂、着替え、などが滞ることがなければ、生活は充実していますか?
それだけで、楽しい人生を送れていると言えるでしょうか?
「重度の障がいがあるから、日常生活が送れているだけでいいやん」って思いますか?

そんなことはないですよね。

私たちの人生が楽しいのは、いろいろな人と出会ったり、出かけたり、楽しいことも悲しいことも経験して、悩んで、けんかもして、誰かと協力したり、仕事をして、遊んで、泣いたり笑ったり、努力したり、失望したり、期待したり、学んだり、たくさんの経験や感情を感じるからではないでしょうか。

重度の障がいがあると、なかなか思うように行動ができません。
普通のことが普通に経験できません。
だけど、たくさんのことを経験したい、感じたい気持ちは誰でも同じです。
そこをどうサポートしていくのか、どうやったらたくさんの経験をできるのか、寄り添いながら一緒に考えていくのが障がい福祉の本当のお仕事です。

「人の人生を豊かにするお手伝いをする」そんな素晴らしいお仕事なんです。

もちろん、生活の基盤がしっかりしていないと楽しいことも経験できません。
だからまず日常生活を整えます。
でも、そこから先が本当の障がい福祉のお仕事の腕の見せ所です。

しかし、障がい福祉でお仕事をしている人たち、みんながそれに取り組めているのか?というと、なかなかそこまでには至っていません。
なぜなら
慢性的な人手不足です。だから時間もありません。
そして低賃金のため、なかなか働きたい人が来ない。
負のループです…

そんな障がい福祉の現状を間近にみていて、この現状をどうにかできないのかと考えました。
目の前の利用者さんのために、生活のサポートを一生懸命頑張るスタッフをどうサポートしたらいいのか?
私にできることは何なのか?
たくさんたくさん考えました。

そこから新しい事業「ぷろちゃれ」へ繋がります。
障がい福祉施設を活用した研修事業です!

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