喫茶アンドナ
敏腕マネージャーへの道
喫茶アンドナでコーヒーを淹れる人。猫好き、温泉好き、岩盤浴好き。行動力のある人見知り。ぷろちゃれ管理人。
先日、とある福祉施設へ見学に行った時のことです。
スタッフさんが施設案内をしてくださったのですが、施設への想い溢れる説明に心を動かされました。
「この壁紙の菊の柄に込められた想いは…」と、代表がこの壁紙の柄を選んだ想いまで伝えてくれるのです。まるで自分が建物を建て、壁紙を貼ったかのように熱く(笑)
施設の代表の想いをしっかりと受け止め、自分ごととして説明をする。素敵な組織だと感じました。
代表への愛、施設への愛、仕事への愛。良い組織を作るには、愛を育てることが大切ですね。
我が家には10か月の女の子がいます。
麦わら模様のちょっと気の強い保護猫むーちゃんです。
この夏からじわっと始めた保護猫活動。現在は、預かりボランティアをしています。
保護された猫を、里親さんが見つかるまで預かる活動です。
テレビでは、サンシャイン池崎さんが発信されていますね。
預かりボランティアは、月に1度の譲渡会に猫と一緒に参加します。
譲渡会の参加犬猫は、30~40匹。来場者は100名程です。
お見合いの場では、むーちゃんのいいところを伝えるのが私の大事な役割。まるで、新人タレントを売り込むマネージャーのようです。
私がこの子のいいところを伝えなければ、誰が伝えるのだ!というくらいの気持ちで挑みます。必死過ぎても引かれちゃうし、消極的だと売り込めないし、マネージャーの腕が問われるところです(笑)
そして何よりも、この子を受け入れてくれるのなら誰でもいいわけじゃないんですよね。
とは言え、受け入れに際してあまり厳しい条件を付けると、誰も受け入れてくれなくなります。
保護猫活動の難しいところです。
更に難しいのは、うちのタレント(むーちゃん)が人見知りなところ。
普段は、ゴロゴロすりすり人間大好きなのに、譲渡会になるとケージの隅っこから動きません💦
マネージャーとして売り込みに力が入り、「今はこんな感じですけど、本当はかわいいんですっっっ!!!」「はい、むーちゃん」「ほら、むーちゃん」と、必死になればなるほどむーちゃんは縮こまり、気まずい空気を漂わせてしまう始末。
敏腕マネージャーへの道は遠いです…
さて、この保護猫活動。
なんとなく想像していたものの実際に関わると見えてくる課題もあります。
活動は、寄付や善意だけで行われており、それ以外の収入がないこと。
保護依頼は絶えず、夜中でも保護に走ることも。
大人の雑種や人馴れしない子は里親が見つからず、生涯を施設で過ごすことになること。
先日、施設の掃除を少しお手伝いしましたが、全員のごはんとお水の交換、トイレ掃除、施設の掃除、タオルの洗濯、犬の散歩。常時20~30匹の犬猫がいるため、一人で行うとお世話に2時間くらいかかります。活動に関わっている方たちは、朝晩の保護施設の清掃をボランティアで続けており、本当に頭が下がります。
善意に頼るだけではなく、なんとかうまく回る仕組みを考えられたらと、いろいろと想いを巡らせる日々です。
話は戻り、うちのタレントむーちゃんのこと。
10か月の女子ですが、猫の10か月はもう大人。子猫のかわいさはありません。
譲渡会でも子猫はすぐに里親さんが決まりますが、大人の猫、しかも雑種はなかなか決まらないのが現状です。
そんな中、2~3歳の子でもいいですよーと言ってくださる方もいて、大人猫が決まると泣きそうになります。
大人猫の魅力は、落ち着いて飼いやすいところです。
むーちゃんも、遊んだり走り回ったり活発ですが、多くの時間は寝ています。
留守番もひとりでできるいい子です。
良いご縁がありますように。
むーちゃんは、私が初めて預かった保護猫です。
毎日一緒に暮らしているとどんどん仲良くなってきます。
初日はビクビクしていましたが、今では膝の上で寝ることもあります。
里親さんが決まりこの家を離れるとき、私はどんな気持ちになるのでしょう。
早く決まって欲しい気持ちと、この穏やかな時間がずっと続いて欲しい気持ちと、そのときのことを想像するとココロがザワザワそわそわします。
むーちゃんのずっとの幸せを願っているよ。
今の職業を選んだ理由はなんですか?