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Cafe andna

喫茶アンドナ

andna仲間のリレーエッセイ

人と一緒に暮らす動物にとっての幸せとは

南 修二 企業内事業構想士

これまで食の新規事業をしていましたが、4月から異動になって、大阪万博のお仕事をしています。

杉森さんから南さんへの質問
Q
自分のご機嫌をとる方法はありますか?
A
さまざまな人との繋がりを持つこと

若い頃はオンはひたすら仕事、オフは体を動かして追い込んで、喉に一気にビールを流し込むとすっきりしていましたが、今は色んな制約がありますからねえ。
複数のコミュニティの人たちとPJをともにする、食べられる植物に触れる、音楽を聴く→奏でてみる、普段掃除しない場所を磨く、スマホから距離を置く(とくに練る前)、こんなところでしょうか。

昨年度話題になったNHKのアニメ「ドッグシグナル」をご覧になった方は、こちらにもいらっしゃるかと思います。
単純に面白いと評判を聞いて、見はじめました。
ワンちゃんと思うようにコミュニケーションがとれない原因は、ワンちゃんが生まれつき才能がないわけでも、しつけが悪いわけでもない。私たち人の接し方、私たちのふるまい、心の持ちようでいかようにもなると毎回とても考えさせられる内容でした。
人と暮らす動物の代表の犬や猫は、ペットという言葉はあまり使わなくなり「コンパニオンアニマル」がかなり浸透してきましたが、時代の流れを象徴するアニメだと思います。

リゲル(♂)2歳

わが家にも、元気をもて余している2歳になるトイプードルがいます。鼻でつついて甘えてきたり、玄関まで来てまん丸な眼でこちらを見てくれたり、それだけで癒されます。
しかし、家族の状態が悪化すると屋内でも粗相してしまったり、体調を崩したりと、この子なりにシグナルを発してくれて、立ち返るきっかけを与えてくれることがあります。
言い聞かせペット扱いをしていると得られない、多くの大切なものを与えてくれる、体は小さいですが大切な家族の一員です。

人よりも短い生涯なのでなるべく濃い時間を過ごしたいと思って、一緒に出掛けられる所を探しています。昔に比べて一緒に行ける所が増えました。ドッグラン、ドッグカフェは大阪では市に1つ2つあるイメージです。東京都内では屋内ペット可カフェはかなり多い印象です。うちは電車にのって焼肉を食べにいったこともあります。
淡路島に行けば、アニマルフレンドリーな宿泊や娯楽施設が多く、サービスエリアの観覧車にも一緒に乗れますし、島全体が受け入れ態勢にあるという印象です。
ただこれもうちは小型犬なので、選択肢が多くありますが、大型犬だと限定的です。小型はキャリーに入れてショッピングセンターに行けたり、クレートに入れれば電車でどこへでも行けますが、大きい子はクレートに入れたら台車は必須です。
遠出は自家用車でキャンプ一択。近場だとペットショップしかないという悩みを聞いたことがあります。
身近な場所でいうと、ペット同伴可の美容室、あるにはあるようですが、保健所的にはアウトと聞いたことがあります。衛生的にダメという判断だそうですが、カフェはよくて美容室は難しい感じがします。


人と同じように動物にも福祉が存在します。マイナスを0にするものから、0からプラスにしていこうとする動きもあります。会社が関わっていたので知ったのですが、
「パラスポーツフェスタForアニマルズ」
http://animal-yobo.com/anipara-webcompetition/
というイベントが京都で開催されました。
障害のある子、老化で足腰が不自由になった子たちですが、補助具を付けて外を思いっきり走り回っている姿は何とも楽しそうで、笑顔があふれるワンちゃんの写真を見ることができました。

日本の犬ネコは15歳以下の人の子供より多い、なんて嘘のような本当のニュースが登場するくらい、人と一緒に暮らす動物の障害はなくなる傾向です。
コンパニオンアニマル先進国のヨーロッパでは、ペットショップの販売がなかったり、飼い方にも決まりがあったりと動物にとっては暮らしやすい状況のようです。殺処分がほとんどない国があると聞いたことがあります。
人と動物が一緒に暮らして、どちらも幸せを感じられるためには、私たちにできることがまだあると思います。
あ、うちの子にスキンシップしているけど、「ありがとう」って言ったことがなかったな、反省。

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喫茶アンドナ店主 野村より

南さんのエッセイを読み「ドッグシグナル」を見てみました。
思うように犬が行動してくれないのは、犬がダメなのではなく人間の接し方に原因がある。
これは、ペットだけではなく人と人の関係も同じじゃない?とふと考えたりしました。
どちらか一方ではなく、両方の気持ちが通じて初めてコミュニケーションは成立します。
相手の悪いところばかりではなく、自分に悪いところはなかったのかを考えてみる。そう心がけたいと思います。

南さんは、社会人大学院の同期。私が障がい福祉のことを熱弁しているのを、2年間辛抱強く聞き続けてくれました。
その結果、今ではいろいろなことに引っ張り込まれております💦
そして、引っ張り込まれるだけではなく、障がい福祉に興味を持ち、熱心に自ら動いてくださっています。
たくさんお世話になっています。いつもありがとうございます!

今後も楽しいプロジェクトに関わっていただくことになっています。
また詳細はお伝えしますね!

Q
南さんから次の方への質問

何歳くらいまで働きたいと考えていますか?